2008年7月15日火曜日

大森 荘蔵『流れとよどみ―哲学断章』


面白い。

この人は大先生らしい。
自前の思索を展開してきた日本では数少ない哲学者の一人と聞いた。
実際、他の本を読んでも注が少ないものが多い。
自分なりに新しいものを生み出している学者はかっこいい。

主観と客観といった区別は誤解であるというのがこの人の中心的な主張だと思う。「心の中」で喜んだり悩んだりしているのではなくて、喜ばしさ悩ましさそのものが世界。見られたり触れられたりするのと同じように、思われることによって、そこにある。過去は、思われることによって、それ自体がいまここにある。

夢とかロボットとか声とかのことについて簡易な言葉遣いで書かれていて、読みやすかった。

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