2008年7月15日火曜日

三島 由紀夫『禁色(第二版)』(1988)







読むのをやめていたが、一日一冊計画を機に読み終えた。
そもそも土方巽、伊藤キムが『禁色』という公演をやっていたのを知って、この作品に興味を持って読み始めた。

当時は男色を描いたってことだけで新しかったのかな。
写真
左上:土方巽、右上:伊藤キム、左下:三島

漫☆画太郎『わらってごらん』(2004)

わらってごらん、10分でコンプリート!
絵だけで面白い人って他にいるのかな?
井上雄彦とか松本大洋と同じくらい好き。絵で勝負しているという点で。
この本は、無表情な顔と笑ってる顔(もしくは変な顔)が並べられているだけのもの。それでも面白いのは、やっぱり絵が力を持ってるってことなんじゃないかな。

村上 隆『芸術起業論』


熱い。

自分の芸術活動に対する考え方の甘さを痛感。
本気で最高のものを作りたかったら、ギャラリストの食い物にされないために自分で金を稼いで、作品制作の資金を作らなくてはいけないし、売れるための戦略を必死で考える必要がある。
世の中にガツーンと衝撃を与える作品を作ろうとすることと、作品の商業的な価値を高めようとすることは両立するんだと実感。

冨山 和彦『会社は頭から腐る―再生の修羅場で見た日本企業の課題』


この人も熱い。

失敗してからが勝負、負け戦に飛び込む、この人が言うと本当に説得力がある。

産業再生機構のCOOを引き受けた理由がかっこよすぎる。

決して新しいことが書いてあるわけじゃないけど、一つのかっこいい人間の生き方として参考になった。

ジョルジュ バタイユ『眼球譚(初稿)』生田 耕作訳


変態すぎて、笑える。

バタイユって、よく名前を聞くからどういう本を書いてるのかと思ったら、これって官能小説じゃないんすか?しかもスカトロ。ぐろい。知識がないのでよく分かりませんが。

現代の官能小説を読んだことがないけど、それと比べてもぶっ飛んでるのかな。

こんな小説書いてる人が、国立図書館の副館長って。。ハードボイルドな世の中だ。すばらしい。

大森 荘蔵『流れとよどみ―哲学断章』


面白い。

この人は大先生らしい。
自前の思索を展開してきた日本では数少ない哲学者の一人と聞いた。
実際、他の本を読んでも注が少ないものが多い。
自分なりに新しいものを生み出している学者はかっこいい。

主観と客観といった区別は誤解であるというのがこの人の中心的な主張だと思う。「心の中」で喜んだり悩んだりしているのではなくて、喜ばしさ悩ましさそのものが世界。見られたり触れられたりするのと同じように、思われることによって、そこにある。過去は、思われることによって、それ自体がいまここにある。

夢とかロボットとか声とかのことについて簡易な言葉遣いで書かれていて、読みやすかった。

高岡 壮一郎『富裕層はなぜ、YUCASEE(ゆかし)に入るのか』




↑高岡壮一郎さんのブログ


おれの周りにもゆかしに入ってる人がいるんだろうか。
勉強不足なもので、若い金持ちがこんなに増えていることは知らなかった。
こんな世界があるんだと発見。


半分自分の会社が運営しているサイトの宣伝。